“ヒプノセラピー”ってどんなセラピー?
みなさんは、ヒプノセラピーってご存知ですか?
ヒプノセラピーは、セラピストの誘導によってクライアントを深い瞑想状態にし、潜在意識とアクセスすることで何か現在の問題の原因となっているものやわだかまり、思い込みの種などを発見させ、気づきと癒しをもたらすセラピー療法です。
ヒプノセラピーは、日本語に訳すと「催眠療法」とも言われます。

「催眠」と聞くと私たち日本人のイメージでは、何か自分の意図しないところへ勝手に操作されるのではないか…?と不安になる方も多いかもしれませんが、実際は完全な自己催眠によるものですので、誘導中の意識のハンドルはクライアント自身が握っています。
セラピーセッション中にはセラピストが誘導しながらいくつかの質問をしますが、答えたくないものは答えないという選択ができますし、その意志は100%クライアントにあります。
セラピストの誘導によって完全にリラックスした深い瞑想中のような心身のリラックス状態を作り、脳波を眠る前のような状態(シータ派)に落とします。
日常で活動している時の脳波状態(ベータ派)から、誘導によって瞑想中のような深くリラックスした脳波へ意図的に落とし、普段感じづらいご自身の潜在意識の声を聞きやすくするのです。
この状態で「何か現在自分にとって問題だと思う原因を、自分の中にある意識を呼び起こして自分で見つけにいく」というのがヒプノセラピーの効果です。
これは一度体験されてみると、本当にとても深い納得感と腑に落ちる感覚につつまれ爽やかな感動があります。
心身の深いリラックスだけでなく、自分でも忘れていたような古い記憶からの気づきや、深い癒しを感じることができるからです。

■ヒプノセラピーの歴史
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ヒプノセラピーの起源はとても古く、もとは古代エジプトの眠りの寺院にあると言われています。
ここでは、神官が唱える呪文(暗示)のようなものによって人が心身ともに癒やされ、病気の治療にも使われていて、その後ギリシャからヨーロッパに伝わりました。
ヒプノの歴史は詳細に語ると多くの資料があり詳しくはここでは紹介できませんが、古くから人々は暗示によって病気などの治療効果があることを認識していたと言えます。
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話は戻りますが、一度ヒプノセラピーを体験するといかに普段、私たちが顕在意識だけで日常を送っているか、ということに気づくことになります。
そのくらい、リラックスした状態で自分の無意識の声を聞くと、見ないようにしていた自分の中の蓋をされた感情や、問題の原因の原点になるような幼少期の記憶を見ることになります。
その結果、自分の普段の思考や世の中を見る時に自分で作った思い込みのフィルターに気づき、「そうか、だから自分はこういった考え方を繰り返していたのか」というような深い発見があるのです。
それは、問題解決への糸口になる発見であったりもします。
そして実際に、そこでの気づきの後に考え方や見え方が変わると、現実的に問題が解決したり全く気にならなくなったりしてしまうのです。

セラピーセッション中、セラピストは用意されたスクリプトにのっとって、クライアントが問題だと思っている原因をさぐるために導き手のような存在になります。
クライアントの意識の旅に寄り添う伴走者のような存在ですので、意識の舵はクライアント自身にありますし、「質問に答えたくない時は答えない」という選択をすることが可能です。
つまり、100%ご自身がご自身のために行う気づきのための意識の深堀りというような感覚なのです。
■日本人にとっての心理療法
わたしは、日本人は比較的、こういった”セラピー”を受ける機会があまりないか、消極的な国民ではないかな?と思っています。
海外では、何か問題や困りごと、もしくは心配などがあった時などには、カウンセリングやセラピーを気軽に受けると聞きました。
日本人は我慢強い国民性なのか?(どうだろう?)セラピーを受ける習慣があまりなかったり、どちらかというと”恥ずかしい”とか”不安”という感覚が先にたつようです。
海外では、ヒプノセラピーを病院でも取り入れているところがあると聞きました。
でも、ヒプノに出会ってからわたしは、日本人もこう言った心理療法をもっと気軽に利用できるようになると良いのにと思うようになりました。
私の師匠が、「20年くらい前(?)は、今ほどヨガが認知されていなくて、どちらかというとあやしい・・というような感覚があったと思いませんか?」と言っていたのを聞いてなるほどな〜と思いました。
「ヨガをやっている」と言うと、何かの信仰によるものかな?とか思われたり。
でも、今ではヨガスタジオが全国に普及して、個人でやっていらっしゃる方もいれば、昨今はオンラインのものもあります。
(どちらかというとフィットネスの感覚で受けれるような✨)
そんなふうに、ヒプノセラピーも今後身近になっていく感覚があります。
それこそ、通勤や買い物帰りにちょっとサロンに立ち寄ってヒプノを受けるとか。

オンラインでもセラピーを受けれるので世界中どこにいても可能ですし、仕事の合間に気軽に受けるなど、大人が当たり前に自分自身と向き合うことができるようになる。
そんなに敷居の高いものではなくなるといいなーと。
ヒプノセラピーは自己催眠という言葉通り、この気づきが深いところまでいくかどうかは完全にご本人次第ですので、その辺りも含めて安心安全であると言えます。
そして、働き盛りの社会人や家庭をもつママさんたち、現代に生きるわたしたちが、もっと自分の内面や潜在意識の想いに気づき、理解し、癒して解放していくと、他者や周囲に振り回されることなく人生のハンドルを自分で握っていくような力強い感覚を得ることができると思うのです。
ぜひみなさんにもこの感覚を体験していただきたいです✨
